培養について
(培養についてのヒント)
初心者のおもと作りのポイント
万年青の育て方
万年青の育て方は他の山野草と同じ作り方です、本来日本の風土の中で自生し育てられた植物だからです。栽培ポイントに気お付ければ、長く楽しめる植物です。
置き場所 東南向きが朝日が当たりますから、良いでしょう、南西向きは真夏は9時ごろまで採光し後は遮光して強い日差しから保護します。
植え込み材料 水はけの良い用土を使用します、山砂、軽石、サツマボラ石、日向石、等で植え込みます、鉢植えの場合,土は使いません。大粒、中粒、小粒、3~4種類にて植え込みます。
潅水 植え込み法や置き場により多少の違いはありますが基本的には鉢の表面の用土が乾いてからみずやりをし、鉢底からたつぷりと水がでるように鉢内の空気を入れ替えるように抜き水をする。4月〜10月朝夕2回くらい、渇きの悪いときは1回。    
肥料 おもとは多年草植物ですので、肥料は与えすぎないよう注意することです、障害(芋腐れ)が初生します.油粕、骨粉、米ぬか、など入れた発酵肥料を与えます、成長期を主体に月2回程度、3,4,5,6月梅雨に入る頃まで、9,10月に秋肥与えます。
植え替え 植え替えは1,2年に一度はして下さい、時期は秋のお彼岸の一ヶ月前後が最適です。ポイントは30分くらい水につけておくことです、一週間くらい充分に潅水することです。
繁殖の方法 親木から出た子株を割りこする株分けと、芋吹き方があります、このときには芽あたりを確認して芽あたりの上から切ります、春のお彼岸時に親木の芋当り芽をランセツトと言われる薄いナイフで芋を切ります。この場合水苔吹かし、砂利吹かし、どちらでも良いようです。暗いところで管理します、箱の中で5,6月頃吹き上がります、ポイントは水加減です、砂利吹かしの場合箱の中では乾きませんから乾いたらたつぷり抜き水してください、 一度経験すると解ります、
 
万年青の年間管理
3月 3月上旬には根先が動いている、早い地方では植え替え、芋きりが始まっています。
潅水 みずやりは栽培上環境、鉢の大きさ、植え込み用土、気温の高低により差がある。うつすらと乾燥したら抜き水をする。植え替えたものは水切れしないようにする。
採光 充分に採光するが、白い班は葉焼けする危険があり日除けが必要です。
施肥 春の植え替えで芋きり、割子等は施肥すると切り口の仕上がりが悪くいも痛みの原因になる。メスを入れないものは発酵油粕の玉肥を3.5寸〜4.0寸鉢で2〜3個置き肥をする。
消毒 月に2〜3回殺菌、殺虫剤を葉面散布する。同じ薬品は連続して使用しない。
 
4月 温室は通風を良くし換気を図る。
潅水 温度が上がり芽の動きが始まります。中旬頃には首元から新根を下ろします、新根が止まらないように十分な潅水を行う。
採光 この時期は採光を多くし光合成を盛んにする。
施肥 採光時間(光合成)見ながら肥料は加減して与える。3.5寸鉢〜4.0寸へ玉肥3個くらい置肥します。施肥が始まれば灰汁水ph8〜9くらいで水に薄めて潅水後与える。
消毒 月に1〜2回殺菌、殺虫を散布する。
 
5月 もつとも大盛な生育を見せるこの時期は新芽の成長が楽しい季節です、この時期は万年青の手入れを十分に行います。注意深く観察することは万年青の鑑識眼が養われるでしょう。
潅水 晴天の日は朝、夕2回潅水します。曇、雨の時は1〜2日に1回ぐらいです。自然への対応となる、乾燥しないように注意することです
採光 終日採光してもよいです。十分に採光することで光合成を旺盛にします。日光、肥料、水、を充分に与える。
施肥 採光時間の長短で肥料を加減する、月に1〜2回玉肥を与える、灰汁水は水に薄めて1週間に1回くらい与える。
消毒 月に1〜2回殺菌、殺虫を散布する。
 
6月 新芽が成長し順調な生育が見られます、充実した親の木からは子が顔を出してきます。図や虎の新芽は柄がのぞき一喜一憂するのもこの季節です。
潅水 梅雨の晴れ間は蒸し暑く気温も上昇し天気予報で判断していきます、気温下がりはじめた夕方に抜水します。
採光 この月は十分な採光をすることで美しい班の発色が見られます、暗くなるほどの日除けは良くありません。、採光は万年青にとって大切な活力源となるので努めて当てたいものです。
施肥 灰汁水は水に薄めて1週間に1回くらい与える。初旬までは玉肥の効果があります、その後は施肥は厳禁です。6月〜9月中旬までは無肥料です。
消毒 月に2〜3回殺菌、殺虫剤を葉面散布する。同じ薬品は連続して使用しない。
   
7・8月 暑い夏はおもとにとつても生育に少なからず影響を与えている。高温多湿の熱帯夜がしばらくの間つずきます、この頃に芋腐れ、青煮、立ち枯れ病などの発生がよく見られます。厳しい環境でもしつかりした管理をすることです。猛暑に対してしっかりした培養管理することで上手おもと作りができます。
潅水 夕方涼しくなってから抜き水をする。渇きが激しい時は振り水、葉水をやる。
万年青の病気(写真参照)
※芋傷み  嫌気性のフザリユウムと云う(カビ菌)の類ですが、侵された芋は赤色、黒色になり枯死する難病である。 
※青枯れ病  青煮えと云われる、盛夏で雨あがりの高温多湿の時、一昼夜の間に元気なおもとが煮えてしまう病気です。
※立枯れ病  根や茎の部分が侵され立ったまま枯死する病気です。野菜などにも見られますがおもとの病原菌は異なるようです。最近全国各地で被害が出ています、早期の防除が有効、殺菌剤は発生初期に散布すると最も効果的です。消毒剤はダコニ−ル1.000倍、オーソサイド800倍、ダイセンステンレス1.000倍などを1週間〜10日間に1回散布します。6月〜9月(散布期間)
採光 7,8月は日除けで暗くなるほど覆うと徒長して下葉が枯れ上がるので薄日がチラチラ入る50%くらいの遮光で良い。暑さに強い万年青つくりが肝心である。西日は夕方遅くまで温度が下がらないので完全に遮断する。
施肥 暑さが厳しい季節ですから施肥はしません。
消毒 高温多湿の時期は病虫害が多発します夕方涼しくなり葉面散布する。
 
9・10月 暑さを乗り切った万年青は最後の成長をはじめる、気温が20〜25度Cに下つた地方は植え替えが始まる、秋のお彼岸前後くらいからです。
潅水 1日1〜2回抜き水をする、植え替えたものは水切れしないように、しばらくの間水に浸けておくと良い。1週間くらい採光はしない。
採光 まだ日差しは強いので葉焼けに注意することです、50%くらいの遮光します。
施肥 植え替えが済んだ万年青は10日間くらいしてから置き肥をし灰汁水もやります。
消毒 秋には害虫が発生しますから月に1〜2回駆除します。
 
11・12月 この頃になると万年青展が各地で開催されている。展示会などに出品する万年青は錦鉢などに植える、植え替えはなるべく11月までに完了しておくと良い。
潅水 この頃の潅水は乾いたらやる。天候気温の高低などに対応したみずやりをする。
平成17年満風展受賞作品 
品名  延寿
採光 午前中採光する。午後には葉焼けするので50%くらいの遮光。。
施肥 植え替え後の万年青は10日後くらいして秋作ための置き肥をします。灰汁水もやります。
消毒 月に1回くらい消毒をする。
 
1・2月 万年青の休眠期です、寒さの厳しい季節です、温室の温度は上がらないように注意する、凍結することがありますがすこし黒ずんで凍結しても枯れ死することはないです。凍結したら水をかけないようにします、直ぐに解凍させないようにします。
潅水 休眠しているこの時期は鉢の湿りぐわいをよく観察します、乾いていたらタツプリ抜き水すること、適切な対応ができるように心がけたい。 平成16年度万年青協会 
登録品 銘 双天
採光 休眠期です、あまり採光はいりませんが、自然の明るさがチラチラ入るくらいが良いようです。
施肥 寒肥として置き肥を1回置きます。
消毒 月に1回程度でよいです。
 
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